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石破首相は23日、「出処進退は一切、話は出ていない」と述べ、辞任するとの報道を否定しました。午前中にはアメリカとの関税協議の合意を大きな成果として強調しましたが、自民党内には、関税交渉を花道に辞任だとの声もあがっています。 この動画の記事を読む＞ https://news.ntv.co.jp/category/economy/13601aaaf2a240eb899dcda57d7fd98a 記者 「石破総理大臣が入りました。歴代総理大臣との面会を行うものとみられます」 集まったのは…かつての首相たち。異例の歴代首相会合。 およそ1時間20分後、石破首相が口を開きました。 石破首相 「強い危機感をみなで共有した。私の出処進退については一切話は出ておりません。一部にそのような報道はありますが、私はそのような発言をしたことは一度もありません」 辞任の報道を否定。強調したのは―― 石破首相 「今回、日米合意がなった。この合意が確実に実行されるように。国民生活がきちんと守られるということ、それに向けて全力を尽くして参りたい」 23日朝も石破首相は“国難・トランプ関税”の合意で成果を得たと強調しました。 石破首相 「米国の関税措置に関する日米協議について、トランプ大統領との間で合意に至りました。25％まで引き上げるとされていた日本の関税率を15％にとどめることができました。これは対米貿易黒字を抱える国の中で、これまでで最も低い数字となるものであります」 “国難の張本人”も合意を歓迎。 トランプ大統領 「史上最大の貿易協定に署名した。日本との協定としては史上最大だろう」 世界を振り回すトランプ大統領の相互関税。今年4月、自動車などを除いた個別の輸入品の関税を一律で「相互関税」として24％にすると宣言。しかし、いったん交渉期限を設けるとして一時的に10％に。 その後、8月1日から25％にすると再び宣言。赤沢経済再生相が計8回交渉を続け、23日、関税率15％で合意しました。 宣言された25％より低くなりましたが、あらゆる輸入品に15％の関税がかかるのは、異例です。 ――Q．一貫して相互関税の全面的な撤回を政府として求めていた。全面的な撤回にはなっていない。 石破首相 「それは全力をあげて我が国の国益を守ると、最大限の努力をしてきた。その中で、対米黒字を抱える国の中では最も大きな成果を得た。もちろん最小限になるように全力をあげて努力してきた結果です」 トランプ大統領と合意に至った相互関税15％。日本側から見たデメリットはこうです。 日本企業が1万円の商品Aをアメリカに輸出する場合、アメリカの輸入業者は1万円の15％、1500円の関税をアメリカ政府に支払います。単純に考えると、商品Aは関税分上乗せされた1万1500円で販売されることに。そうすると日本の商品がアメリカ国内で売れにくくなるのです。 また、日本最大の輸出品・自動車には4月から、自動車部品には5月から、25％の追加関税がかかっていましたが、合意によって15％に。 ある自動車部品メーカーは―― ある自動車部品メーカー 「15％になったのは正直安心した。25％に備え経費や人件費の改善を進めていたが、想定よりコストを抑えられる」 アメリカにブリの加工品を輸出する企業は相互関税15％について。 イヨスイ・荻原達也社長 「（関税15％は）まぁ一安心っていうか。先が見えないというのが一番困るので」 8月から予定されていた“トランプ関税”「25％」だと、ブリが売れにくくなるため、先に輸出量を増やしてきたというこの企業。ただ「15％」になることで、これまでの輸出量に戻すことも検討しているということです。 では、日本がアメリカから輸入する場合の関税は…というと。税率はこれまでと変わりません。 ただ、トランプ大統領が市場開放を求めていたコメについては、政府は毎年、関税なしで、アメリカやタイなどから一定量を輸入していますが、その範囲内で、「アメリカ産のコメ」の割合を増すことを検討するとしています。 これについて、小泉農水相は―― 小泉農水相 「農業者の方々が不安に思われたのは更なる輸入米が来るんじゃないかと。こういったことには全くなっていない」 輸入米の全体量が増えるのではないと説明。ただ… ――Q．（アメリカ産コメの）主食用が増える可能性は？ 小泉農水相 「それはあり得ると思います」 枠の中でアメリカ産の主食用のコメが増える可能性を指摘。 日本経済全体に影響が広がる“トランプ関税”の合意。その舞台ウラでは、石破首相のリーダーシップが光ったと、“交渉人・赤沢大臣”が明かしました。 赤沢大臣 「日米双方のためになるのは絶対に関税より投資だと、そこを貫けと。極めて自信満々でそれが必ず米国のためになるのだから、もう恐れず譲るなと。まさに石破総理がおっしゃった通り。それで合意に至ったので大したリーダーシップであるなと」 ただ、自身の進退については波紋が広がるばかり…。午後、自民党本部にはかつての首相が続々と集結。 “異例”の歴代首相会合が行われました。 （2025年7月23日放送） ◇メンバーシップ「日テレNEWSクラブ」始まりました 月額290円で所属歴に応じ色が変化しステータスアップしていくバッジ特典や、ライブ配信のチャットで使えるスタンプなどの基本機能が特典となります!! https://www.youtube.com/channel/UCuTAXTexrhetbOe3zgskJBQ/join ◇日本テレビ報道局のSNS X https://twitter.com/news24ntv TikTok https://www.tiktok.com/@ntv.news Facebook https://www.facebook.com/ntvnews24 Instagram https://www.instagram.com/ntv_news24/?hl=ja ◇【最新ニュース配信中】日テレNEWS https://news.ntv.co.jp/ #日テレ #ニュース